経営理念って「作る」もの?
昨日、とある支援先の専門家派遣に同席しました。
順調に経営を進めていたけれども色々あって数年前から売上が減少。立て直しを図るために今回の場がセッティングされたという経緯です。
面談の中で、専門家の方はおそらく経営理念の有無を確かめたかったのでしょう。「社長の目指す会社はどんな会社ですか?」「お客さんにどうなってほしいと考えていますか?」手を変え品を変え質問します。
でも当の社長は「う~~~ん」という反応。
経営理念とか考えたことなかったようです。
でもこれは良くある話なので、さほど問題じゃない。
考えたことないなら考えればいいわけですから。
そして面談終了後、早速フォローアップのための資料作り。
経営理念とは何なのかという点を、事例を添えて解説する資料です。
資料作りの中で自分でも改めて「てか『経営理念』ってどうやって説明すればいいんだ、、、?」となって色々と調べてみました。
その中で気になる文章が
「5分でわかる経営理念の作り方」
ん????
このタイトルを見てすごく違和感を覚えたんですね。
僕の考えとしては、1年365日自社の経営を考え続けている社長にとって、もはや経営は「人生」といってもいいんじゃないかって思っています。
だから経営計画は「人生設計」といっても過言ではないし、経営理念は「人生哲学」みたいなものかと。
「経営理念」っていうとオリジナリティーのある概念を生み出さなきゃいけないと思われる方もいるようですが、実はそんなことはなくて、社長が今までの人生の中で大切にしてきたことや喜びを見出した瞬間、その辺から考えればしっくりくると思うわけです。
つまり経営理念は「作る」ものではなくて「文章化する」「顕在化させる」って表現の方が適切だと思います。
そしてそれをお手伝いするのが、支援者の役割なんじゃないですかね。
そんなことを考えながら資料作ってました。